一定の同じ骨格をもつ書体に対して、同じ印象で見えるように太さを変えたり斜体(イタリック) やバリエーションなどのを加えたフォント群を、ファミリーと呼びます。 これらのファミリー書体を上手に使用することによって、本文用には細くて読みやすいものを選び、同じファミリーの中で、 見出し用には太い文字を用いるなどという方法によって、紙面をより整え、統一感を持たせた美しいデザインに仕上げることが可能になります。 たいていの書体には標準となる太さの書体、より細い線の書体、太い書体などと、数十種類にも及ぶ数多くの太さが準備されています。 また斜めにしてある書体(イタリック)や縦横の比率を変えてある長体や平体というものがあります。 それらの変形書体はただ単に比率を変えてあるだけでなく、形を変えて、その変形した時に最も読みやすくなるように設計されています。 ですから、紙面やデザイン上の都合で、文字の縦横の比率を変えたり変形したりするのは、その書体本来の美しさを損ない、 読みやすさなどを損なうので、なるべくさけたほうが賢明であるといえるでしょう。
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