産業革命によって、大量に生産される商品に大衆の目を向けるために、強く太くより目立つデザインの文字が生まれました。 これらがディスプレイタイプと呼ばれる書体です。 そして、それらの様々な書体を組み合わせて、モダンタイポグラフィーといったものが生まれてきますが、 それらは印刷物を土台として表現を行っているということができるでしょう。 コンピューターの登場により、タイポグラフィーや文字デザインには、活版印刷が生まれたときと同じような革命が生まれようとしています。 もはや文字は印刷を最終目的としなくなって、コンピュータの画面上で見ることを目的とするようになりました。これらの書体はフォントと呼ばれています。 また、インターネットの爆発的な普及によって、元来、書籍や出版物などから得られていた情報が瞬時にインターネットから取り入れることができ、 そうした印刷物を必要としなくなった分野もあります。画面上で文字を読みやすくするために、新たなデザイン手法が用いられるようになりました。 このようにして、パーソナルコンピューターの普及とインターネットの普及が、タイポグラフィーの表現方法をまた新たにしようとしています。
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